2017年03月20日

「エステティックサロンさくら」は求人詐欺をやめてください! 残業代不払いで労基署から是正勧告も

 現在、「エステティックサロンさくら」(http://www.e-sakura.co.jp/)の元従業員であるAさん、Bさんの2人がエステ・ユニオンに加入し、求人詐欺や残業代未払い等について、会社と団体交渉を行っています。

◆「エステティックサロンさくら」の労働問題
 2人とも、民間求人サイトで「さくら」の求人を見て入社しました。けれども、入社後の労働条件は募集要項のものとは違っていました。

○勤務時間
 求人では「11:00〜20:00 ※実働8時間」とありましたが、実際には朝9時半ごろ出勤し、退勤は21時を過ぎることが普通でした。

○固定残業代
 研修期間中の給与は、求人では「月給23万円」(研修中は「月給17万円」)となっていました。
しかし、団体交渉を申し入れた後の会社の説明によると、月給の内訳は、基本給15万円、職務給4万円(研修中は2万円)、その他手当であり、職務給には残業代が含まれるというのです。
このような「固定残業代」制度は、ブラック企業による「求人詐欺」の典型的な手口であり、エステ業界にも広がっているものですが、まさしく「さくら」のやり方は求人詐欺そのものです。

<「エステティックサロンさくら」の求人サイトでの表示>
求人.png

 AさんもBさんも、職務給に残業代が含まれるなどという説明は会社側から受けておらず、契約書にも書かれていませんでした。

 また、仮に百歩譲って会社の言うように職務給が残業代であったとしても、2人の残業時間は職務給に含まれる残業時間に収まらないので、追加で残業代が支払われる必要がありました。けれども、追加の残業代が支払われたことは一度もありませんでした。

 実は、そもそも会社は労働時間管理をしておらず、残業時間をカウントしていなかったことも団体交渉で明らかになりました。タイムカードはありますが、従業員が打刻した時間をチェックすることも、毎月の労働時間を集計することもしていなかったと言うのです。

 このように、労働者に対して固定残業代について明示をしておらず、超過分の追加支払いの実態もなかったことから、固定残業代は無効であると言わざるを得ません。

※団体交渉にて上記の問題についてユニオンが指摘したことを受けて、会社側は求人表記を改めており、現在出ている求人の募集要項では固定残業代を明示した適正な表記となっています。

○休憩が取れない
 法律では、1日の労働時間が8時間を超える場合は1時間以上の休憩が取れなければいけません。そして、休憩時間は自由時間であることが原則です。
 Bさんの場合、休憩時間の初めと終わりはコースの片付け、お客様対応、準備などのために削られて、1時間の休憩を取ることができていませんでした。
 またサロンでは、休憩中に携帯電話を使ってはいけない、事務所の電話が3コール鳴ったら出る、新聞を読む、他のスタッフとコミュニケーションを取るなどのルールがあり、完全な自由時間とはなっていませんでした。

 さらに、会社側は昼の1時間休憩のほか、夕方に30分の休憩時間があると主張をしていますが、AさんもBさんも夕方30分の休憩時間など取ったことはなく、その存在すら知りませんでした。契約書にも「休憩時間 1時間」とあります。
 会社の主張は、実労働時間を少なく見せかけようとしているものだとしか考えられません。

◆労基署からの是正勧告
 会社との団体交渉と並行して、Aさんはエステ・ユニオンのサポートのもと、会社の労働環境について労働基準監督署へ通報(申告)を行いました。その後、労基署から会社に対して、残業代の不払い等について労働基準法違反の是正勧告(行政指導)が出されました。
 会社が労基法違反をしていることを行政も認めたということは非常に重いです。会社にはしっかり反省してほしいと思います。

◆団体交渉での会社の回答
 先日行った団体交渉では、AさんとBさんも参加して、働いていた当時の労働実態を話してもらい、未払い残業代の支払いや今後の改善を求めました。
 会社は、定時前後に時間外労働があったことは認めながらも、休憩が取れなかったことについては認めず、未払い残業代の支払いについても職務給に残業代が含まれているからという理由で拒もうとしています。
 これは、私たちとしては到底受け入れられない主張です。

◆団交に参加した2人の感想
Aさん:「働いてる時は、能力のない自分が悪いんだと、自分を責めていました。けれど、本当は労働環境の方に問題があって、自分が悪いわけではないと思えました」

Bさん:「団体交渉に参加して言いたいことが言えたのですっきりしたけれど、会社の主張が無茶苦茶なので、すごく隔たりがあると思いました。でも、こうして話し合いを持つのは大事だと思いました」

 会社は、「おかしい」と声を上げた元従業員からの改善の要求を真摯に受け止め、労働問題の改善と残業代の支払いに応じるべきでしょう。エステ・ユニオンは今後も会社に対して改善に向けた働きかけを行っていきます。今後の動きにぜひご注目ください。

◆同じような問題はありませんか?
 みなさんのサロンで上記のような問題がありましたら、ぜひ一度エステ・ユニオンにご相談ください。「これっておかしいのかな?」という小さな疑問でもかまいません。専門スタッフが問題を整理したり、解決方法についてアドバイスいたします。相談は無料、秘密厳守です。

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posted by エステ・ユニオン at 19:38 | 活動報告