2016年12月08日

エステティックTBCとエステ・ユニオンは「勤務間インターバル労働協約」を締結しました!

 この度、エステティックTBC(TBCグループ株式会社)とエステ・ユニオンは、エステティック業界における長時間時間の抑制に向けて、業界初の「勤務間インターバル労働協約」を締結しました。
 本日、エステティックTBCとエステ・ユニオンは、厚生労働省にて共同記者会見を行い、労働協約の締結とその内容について発表しました。

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◆「勤務間インターバル労働協約」の意義
@社会問題化する長時間労働

 今年10月、広告代理店最大手の株式会社電通にて、24歳の新入社員の女性が最長で月に約130時間の時間外労働を強いられ、過労自死をされた事件が報道されました。彼女は、早朝4時まで働きその数時間後には再度出社をしたり、徹夜での業務を強いられていたと言われています。
 一連の報道を契機に、長時間労働が改めて日本社会の中で社会問題として認識され、安倍総理大臣や菅官房長官は長時間労働抑制策の必要性を訴え、「過重労働撲滅特別対策班」(通称:かとく)といった労働行政も電通に対して厳しい調査と是正に乗り出しています。今や、長時間労働の抑制、従業員の健康確保、ワークライフバランスの実現は、企業経営にとって最重要課題の1つとなってきています。
 特に、エステ業界などのサービス業では、人手不足が深刻化するとともに、顧客の都合に合わせざるを得ない業態から長時間労働を招きやすく、労働時間の抑制は業界全体の問題となっています。

Aエステ業界初、休息時間9時間の「勤務間インターバル労働協約」
 以上のような経緯を踏まえ、この度、エステティックTBCとエステ・ユニオンは、業界初、9時間の休息時間を義務付けた「勤務間インターバル労働協約」を締結するに至りました。勤務間インターバル制度とは、業務終了から次の業務開始までの間に、強制的に休息時間を設け、労働することを禁止することにより、長時間労働の抑制を図る制度です。欧州では、労働時間抑制への実効性ある施策として、EU加盟国全体で11時間の勤務間インターバル制度が導入されています。

B「労働協約」として結ぶことの意義
 今回、会社とエステ・ユニオンは、「労働協約」という形で勤務間インターバル制度を導入しました。労働協約とは、労働組合法に定めている会社と労働組合との間で締結した労働条件に関する合意事項のことで、会社がこの合意事項に反した場合には、労働組合法違反となり、是正を強いられます。
 労働協約にはそのような強制力があるため、今回の勤務間インターバル制度の導入は会社の一方的な改善宣言とは異なり、より実効性を担保するものとなっているのが特徴です。

勤務間インターバル労働協約の概要はこちら(PDF)

【本協約のポイント】

勤務間インターバル労働協約資料.png
勤務インターバル労働協約ポイント.pdf

@業務終了から次の業務開始までの間に9時間の休息時間を約束
強制的に9時間の休息時間を設けるとともに、シフト上も9時間の休息時間を事前に確保することを義務化します。

A休息時間が11時間未満となった日が月に11日以上となった場合への対処
 欧州の水準である11時間の休息時間確保を目指し、休息時間が11時間未満であった日が11日以上(おおよそ月の約半分の出勤日数)に及んだ場合には、様々な健康配慮措置を取ります。

B9時間の休息時間が雇用契約における始業時間に及ぶ場合、これを勤務したものとみなす
 仮に、9時間の休息時間が雇用契約上の始業時間に及んだ場合には、労働をしていなくても賃金を保証します。

C遵守出来ていない場合は組合と協議し改善し、今後は更なる休息時間の延長を目指します
 以上が守られていなければ直ちに会社は組合と協議し、改善を行います。また、今後は更なる休息時間の延長を進め、欧州の規制である11時間の休息時間確保を目指します。

 私たちは今後も、エステ業界で働く方や働くことを希望する方が、長時間労働の心配がなく安心して働くことができる業界にしていけるよう、具体的な条件整備を労使ともに進めていきます。

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当ユニオンへのご相談やお問い合わせは、下記のご連絡先までお気軽にどうぞ
TEL:0120−333ー774(平日17〜22時/土日祝12時〜22時)
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posted by エステ・ユニオン at 20:53 | 活動報告

2016年11月21日

業界大手「ジェイエステティック」の違法残業、残業代不払い等へ労基署が是正勧告!


◆ジェイエステティックに対して労働基準監督署から是正勧告が出されました!
 現在、エステ・ユニオンには全国のジェイエステティック(http://www.j-esthe.com/)で働く従業員・元従業員から多くの相談が寄せられ、会社と労働環境改善に向けた団体交渉(話し合い)をしています。その過程で、この度、都内の店舗の労働基準法違反に対して、労働基準監督署から是正勧告(行政指導)が出されましたので、ご報告します。是正勧告を受けるということは、国という公的機関が、ジェイエステティックの以下の労働問題について、明確に違法と判断し是正を求めているということです。
 同様の問題は他の店舗でも広がっている可能性がありますので、職場の働き方に「おかしいのでは?」と疑問を感じる全国の「ジェイエステティック」従業員の方は是非ご相談ください。同様に改善することが可能です!

TEL:0120-333-774(平日17〜22時/土日祝12〜22時)
※上記時間外は、以下のアドレスまでメール相談をご活用ください
MAIL:info@esthe-union.com
※相談無料・秘密厳守です


◆具体的な是正勧告の内容
@36協定等の労使協定未締結(労働基準法32条違反)
→各サロンで従業員へ残業をさせるためには、選挙等で選んだ従業員の代表者と会社が残業の上限時間を決めて労働基準監督署に届け出なければいけませんが、それがなされないまま違法残業をさせていました。

A休憩未取得(34条違反)
→1日6〜8時間働く場合は「45分」、8時間以上働く場合は「1時間」の休憩が取れないと違法です。また、休憩時間中に、顧客対応の延長、会計、ご案内、電話番等を行っていた場合は、休憩時間を取れているとは言えません。

B賃金の未払い(24条違反)
→休憩時間に働いた分に対して、賃金が支払われていませんでした。

C時間外休日及び深夜の割増賃金(37条違反)
→定時前の早出出勤、定時後の残業、休日出勤等に対して、法律通りに「1分単位」で計算して賃金が支払われていませんでした。

◆ちょっとした疑問からご相談をお寄せください!
 みなさんのサロンでも同じような問題はありませんか?少しでも働いていて「おかしいな」と感じるところがありましたら、この機会にご相談や情報提供をいただけましたら幸いです。今の状況を改善できます。また、在職中から証拠の集め方などを相談しておいて、退職の際や退職後に会社に対して請求することも可能です。ちょっとした疑問から相談をお受けしていますので、ご検討ください。


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posted by エステ・ユニオン at 15:26 | 活動報告

2016年11月18日

業界大手「ダンディハウス/ミスパリ」へ労基署が是正勧告を出しました!

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 11月16日(水)に、厚生労働省記者クラブにて、「ダンディハウス/ミスパリ」へ労働基準監督署から出された是正勧告について、記者会見を行いました。

 以下のメディアに取り上げていただきましたので、ブログにまとめてご報告します。今回の是正勧告では、国という公的機関が、「ダンディハウス/ミスパリ」の休憩の未取得、残業代不払い等について、明確に違法と判断しています。

 同様の問題は静岡の店舗以外にも広がっている可能性がありますので、職場の働き方に「おかしいのでは?」と疑問を感じる全国の「ダンディハウス/ミスパリ」従業員の方は是非ご相談ください。同様に改善することが可能です。

(1)NHK
エステサロンが残業代未払い 労基署が是正勧告

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161116/k10010771541000.html

 全国に展開するエステティックサロンの静岡県内にある店舗が、従業員に残業代の一部を支払わなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。
是正勧告を受けたのは、「男のエステダンディハウス」などのエステティックサロンを展開している「シェイプアップハウス」の静岡県内にある店舗で、元従業員の女性と労働組合のエステ・ユニオンが16日、記者会見しました。
 それによりますと、この店では従業員からタイムカードを集めて実際の勤務が終わる前に一斉に打刻するなどして働いた時間を少なく見せかけ、残業代の一部を支払わなかったということです。
 このほか、従業員に必要な休憩を取らせない違反も見つかり、労働基準法に違反したとして、ことし9月、労働基準監督署から是正勧告を受けたということです。
 会見をした元従業員の女性は、多い月で64時間の残業をしていたのに残業代が支払われず、未払いの賃金は2年間でおよそ155万円に上るとしています。
 シェイプアップハウスは、「是正勧告を受けたのは事実で、解決に向けて真摯(しんし)に対応しています」とコメントしています。

(2)TBS
エステ大手「ミス・パリ」 残業代一部未払いで是正勧告

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2917099.html

 エステサロン大手の『ミス・パリ』本社と「エステティック ミス・パリ」の店舗が、残業代の一部を支払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かりました。
 労働組合によりますと、静岡市内にある「エステティック ミス・パリ」の店舗が今年9月、従業員に残業代の一部を支払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けたということです。
 この店舗で働いていた女性(20代)は「休憩も取れず、うとうとしながら仕事をする人もいた」「勤務時間の入力はまとめて上司が行っていて、開店前の準備などは勤務時間に含まれなかった」と訴えました。また、今年2月にはミス・パリ本社も是正勧告を受けていたことが分かりました。
 ミス・パリは「是正勧告は事実です。解決に向けて真摯に対応しております」とコメントしています。

(3)テレビ朝日
エステ業界大手グループ会社の店に労基署が是正勧告

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000087965.html

 エステ業界大手の「ミス・パリ」グループの会社が運営する店舗で従業員に残業代の一部が支払われていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かりました。
 9月に是正勧告を受けたのは、ミス・パリグループの「シェイプアップハウス」が運営する静岡県内のエステ店です。元従業員の女性(20代)らによりますと、店では従業員全員のタイムカードが集められ、仕事が終わっていないのに一斉に終業時間を登録することで勤務時間を少なく見せ掛けていました。このため、残業代の一部が支払われていなかったということです。シェイプアップハウスは「是正勧告を受けたことは事実です。解決に向けて真摯に対応しています」とコメントしています。

(4)日本テレビ
残業代未払い ミス・パリグループに勧告

http://www.news24.jp/articles/2016/11/16/07346662.html

 株式会社ミス・パリグループが運営するエステ店「ダンディハウス・ミスパリ」の静岡県の店舗で、残業代が支払われていなかったなどとして、静岡労働基準監督署が是正勧告を行った。
 会見した元従業員(20代)は、閉店時間の2、3分前になるとアラームが鳴って、若手スタッフが全員分の勤務カードをまとめて打刻するなど、残業時間をカウントできない仕組みだったと証言した。
 今年2月にもミス・パリ本社で是正勧告が行われたばかりで、「真摯(しんし)に対応している」とコメントしている。

(5)読売テレビ
残業代未払い ミス・パリグループに勧告

http://www.ytv.co.jp/press/society/TI20227654.html

 株式会社ミス・パリグループが運営するエステ店「ダンディハウス・ミスパリ」の静岡県の店舗で、残業代が支払われていなかったなどとして、静岡労働基準監督署が是正勧告を行った。
 会見した元従業員(20代)は、閉店時間の2、3分前になるとアラームが鳴って、若手スタッフが全員分の勤務カードをまとめて打刻するなど、残業時間をカウントできない仕組みだったと証言した。
 今年2月にもミス・パリ本社で是正勧告が行われたばかりで、「真摯(しんし)に対応している」とコメントしている。

(6)日本経済新聞
エステ大手、残業代不払い 静岡労基署が是正勧告

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG16H9P_X11C16A1000000/

 エステ業界で働く女性らでつくる労働組合「エステ・ユニオン」は17日までに、エステ業界大手「ミス・パリ」グループの「シェイプアップハウス」が運営する静岡県内の店舗で、残業代の不払いなど違法な労働があったとして、静岡労働基準監督署から9月に是正勧告を受けたと明らかにした。
 労組の担当者が東京都内で記者会見し、ミス・パリの東京本社でも残業代の不払いがあったなどとして労基署から2月に是正勧告を受けていたことも明らかにした。
 シェイプアップハウスは取材に「是正勧告を受けたことは事実。解決に向けて努力している」とコメントした。
 会見に同席した静岡県内の店舗でエステティシャンとして働いていた20代の女性によると、営業開始30分前に出社し、土日は1時間ほど残業。残業代の一部が支払われなかった。タイムカードを終業前に集めて一斉に打刻し、勤務時間を短く見せかけていたという。
 女性は「睡眠不足でうとうとしながら働き続ける同僚もいた。十分な休憩が取れ、正当な賃金が支払われるような環境にしてほしい」と訴えた。
 ホームページによると、ミス・パリグループの従業員は1170人。「男のエステ ダンディハウス」などを展開している。

(7)産経新聞
エステ店で残業不払い 労基署が是正勧告

http://www.sankei.com/life/news/161116/lif1611160047-n1.html

 エステ業界で働く女性らでつくる労働組合「エステ・ユニオン」は16日、エステ業界大手「ミス・パリ」グループの「シェイプアップハウス」が運営する静岡県内の店舗で、残業代の不払いなどの労働基準法違反で、静岡労働基準監督署が9月に是正勧告をしていたと明らかにした。
 会見したエステティシャンの20代女性によると、営業開始30分前に出社し、土日も約1時間残業したが、上司が勤務表を作成するなどして、実際の勤務時間を短くしていたという。
 ミス・パリの東京本社でも今年2月、残業代の不払いがあったなどとして中央労基署から是正勧告を受けていたことが判明。ミス・パリは「是正勧告を受けたことは事実。解決に向けて努力している」とコメントした。

(8)共同通信
「ミス・パリに是正勧告」残業代不払い、労組が公表

http://this.kiji.is/171565497066554876?c=113147194022725109

 エステ業界で働く女性らでつくる労働組合「エステ・ユニオン」は16日、エステ業界大手「ミス・パリ」グループの「シェイプアップハウス」が運営する静岡県内の店舗で、残業代の不払いなど違法な労働があったとして、静岡労働基準監督署が9月に是正勧告をしていたと明らかにした。
 労組の担当者が東京都内で記者会見し、ミス・パリの東京本社でも残業代の不払いがあったなどとして労基署から2月に是正勧告を受けていたことも明らかにした。
 シェイプアップハウスは取材に「是正勧告を受けたことは事実。解決に向けて努力している」とコメントした。

※共同通信は全国の地方紙等に記事を配信しており、以下の新聞、ネットメディアにも掲載されました。
ロイター通信、デイリースポーツ、北海道新聞、福島民報、上毛新聞、千葉日報、東京新聞、中日新聞、神戸新聞、福井新聞、山陰中央新報、高知新聞、徳島新聞、西日本新聞、宮崎日日新聞、長崎新聞、琉球新報

(9)毎日新聞
エステ大手に是正勧告

http://mainichi.jp/articles/20161117/ddm/041/020/144000c

(10)弁護士ドットコム
エステ「ダンディハウス」「ミスパリ」に労基署が是正勧告…休憩取れず、残業代未払い

https://www.bengo4.com/c_5/n_5362/

 エステ業界大手ミス・パリのグループ会社が運営する静岡市の店舗に対して、静岡労働基準監督署から是正勧告が出されていたことがわかった。エステ業界の労働組合「エステ・ユニオン」と元社員の20代女性が11月16日、東京・霞が関の厚生労働省記者クラブで記者会見を開き、明らかにした。是正勧告は9月16日付。
是正勧告を受けたのは、ミス・パリのグループ会社シェイプアップハウスが運営する「男のエステ ダンディハウス」「エステティック ミスパリ」の静岡市内の店舗。エステ・ユニオンによると、勧告内容は、(1)休憩時間が法定通り取得できていないこと、(2)時間外労働に対する賃金が支払われていないこと。
元社員の女性は2013年4月、エステティシャンとして入社した。女性によると、定時(11時〜20時)以外も働いていたが、休憩時間は1日平均30分くらいしかとれず、さらに実労働時間をまったく加味していない労働時間記録の偽装がおこなわれていたという。女性は今年8月に退社した。組合の計算によると、過去2年間の未払い賃金は約155万にのぼる。
 女性はこの日の会見で「会社には、社員が休憩がとれて、休日も休めて、仕事に集中できる環境にしていてほしい。長時間労働でうとうとしながら仕事をする光景もあった。100%の技術を提供できる環境を整えてほしい」と話した。
 エステ・ユニオンの佐藤学さんによると、今年2月には、ミス・パリ本社に対して中央労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告が出ているという。佐藤さんは「社内全体で汲み取られて改善に結び付けられていなかった。全社的な改善を求めたい」と語った。
 シェイプアップハウスは、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、11月16日17時30分現在回答していない。

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posted by エステ・ユニオン at 12:28 | 活動報告

2016年11月15日

原告たちが勝利和解!〜東北医療器械事件〜

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 2016年11月9日(水)、(株)東北医療器械(REジャパン、倒産済み)とその取締役らを訴えていた事件で、勝利和解が確定しましたので、詳細をご報告いたします。

◇東北医療器械事件とは
 東北医療器械事件は、仙台や松島などのホテルや旅館にセラピスト(エステ・マッサージ)を派遣する東北医療器械(のちにREジャパンと改名)に勤務していた20代の男女6人が、同社と取締役15人を相手取り、未払い残業代と精神的苦痛に対する損害賠償などを求めて仙台地裁に提訴した事件です(詳細はこちらをご参照くださいhttp://blog.goo.ne.jp/sendai-posse/e/36f3ebc86531984482f3ed723231c614))。
 この企業は若者を使い捨てにする、典型的な「ブラック企業」であり、また、求人と実際の労働条件が異なる「求人詐欺」も行っていました。そのため、「新規学卒者としての雇用機会を台無しにされ、専門学校で身につけたスキルやそのためのコストを無為にした」ことの責任を求めていました。若者を使いすてにすることを前提にした労務管理の是非を問うという意味において、全国初の裁判でした。

◇社長からの直接の謝罪文の入った画期的和解
 この事件は、訴訟中に会社が倒産したため、取締役らの責任を追及して裁判を継続してきました。社長以外の取締役との和解は4月に成立しましたが、社長である木村かほる氏に対しては継続して責任追及を続けていました。それは、原告の方々の気持ちの中に、社長にきちんと責任をとらせたいという思いがあったからです。その結果、和解では、未払い賃金等に加え、社長からの直接の謝罪文も勝ち取ることができました。会社が倒産後も、諦めず裁判を続けてきたことが勝利和解につながりました。以下が、和解内容に記載された社長の謝罪文です。

「利害関係人木村かほるは、原告らに対し、利害関係人木村かほるが訴外株式会社東北医療器械代表取締役在任中に、同社がいわゆる新卒である原告らに対し実態とは異なる求人を出して雇い入れた上、長時間労働・残業代未払い等の違法な労務管理を行った結果、原告らが退職するに至ったことについて、同社の代表取締役の地位にあった者として謝罪する。」

○原告らのコメント「同じように困っている人の力になりたい」

「長い時間はかかったが、社長にきちんと責任を取らせることができてほっとしている。やってよかった」(Aさん)

「同じようにつらい思いをされてる人の力になりたいとおもって始めた。この結果が全国の人たちのためにもなればいいと思う。同じような思いをする人がゼロになるように、これからも頑張っていきたい」(Bさん)

今後も、エステ・ユニオンはエステ業界の労働環境改善に向けて活動していきます。職場環境にお悩みの方はいつでもお気軽にご相談ください。

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2016年10月24日

業界最大手脱毛サロン・ミュゼプラチナム 「人手不足で休憩取れない」 労基署が是正勧告

この間、エステ・ユニオンへは、業界最大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」で働く方からたくさんの相談が寄せられており、会社に対する未払い賃金の請求をはじめ、労働条件の改善を会社に対して求めています。そしてこの度、横浜市内のミュゼプラチナムの店舗での労働基準法違反に対し、横浜北労働基準監督署から是正勧告(行政指導)が出ました。勧告の内容は以下です。

◇是正勧告の内容
第24条 賃金の支払
→休憩中の労働に対する賃金が支払われなかった(全額支払い原則に違反)
第34条 休憩
→休憩が法律通り取れていなかった
第37条 時間外、休日及び深夜の割増賃金
→休憩中の労働に対する割増賃金の支払いがされていなかった
第106条 法令等の周知義務
→就業規則の周知義務違反があった

◇サロンでの労働環境
同サロンでは、人手不足のために休憩中であっても電話対応や来客対応をしなければならず、また、休憩中に業務時間内にできなかったカルテ記入をしていました。休憩時間が削られる上に、働いた時間に対する賃金は出ませんでした。同サロンで働くBさんはこうした状況に疑問を抱いて、ユニオンに相談をしました。
当初、ユニオンを通じて会社へ改善を申し入れたところ、会社側の返答は、「(従業員が)自身の勝手な判断で休憩等に作業をしても、残業(ユニオン注:労働)と認定はできません」などというものでした。そこで、Bさんはユニオンのサポートを受けて労働基準監督署に通報(申告)を行い、今回の是正勧告が出されました。

労働基準法第34条では、使用者は労働者に対して、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければならないと定めています。つまり、従業員が休憩を法律通り取得できるように労働環境を整えることは会社の義務であるということです。また、休憩は自由な時間でなければならず、休憩中に業務をした場合にはその分「1分単位」で賃金を支払わなければなりません。会社には、「従業員が勝手に働いた」などという言い逃れをするのではなく、人手不足で余裕のない状況を早急に解消するように強く求めます。

◇ミュゼプラチナムで働く方へ
 みなさんのサロンでは、休憩をきちんと取ることができていますか? 休憩中に電話対応や来客対応、カルテ記入などの業務を行うせいできちんと休めない、というのは違法ですので、会社に改善を求めることが可能です。その際、休憩中に作業をしたことが分かる記録(手書きのメモ、写真、業務指示のメールやLINEなど)を残していると、非常に役に立ちます。
 また、休憩以外にも未払い賃金がある、有休がとれないなど、労働条件に関してお困りのことがありましたら、お気軽にエステ・ユニオンンへご相談ください。

◇未払い賃金がある方は会社へ請求することができます
ミュゼプラチナム(当時はジンコーポレーション)では、2015年8月まで賃金計算が15分単位でされていたため、切り捨てになった分が未払いとなっており、2015年8月以前に働いていた方は過去の未払い賃金を請求することができます。エステ・ユニオンから請求すれば会社もすぐに対応をしますので、詳しくお知りになりたい方はお気軽にユニオンへご連絡ください。請求の時効は2年となっており、時間が経つと請求額が減ってしまうため、お急ぎください。

下記ブログ記事もご参照ください。
【ミュゼプラチナム従業員の方へ】エステ・ユニオンから未払い賃金を請求すると会社が支払いに応じます!

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